第10章 欲しがる者と与えるモノ
夢の中の甘美な快楽が、あまりにも鮮明に脊髄を駆け抜ける。
爆豪は微睡みの境界線で、自分の腰を浮かせている「熱」の正体を確かめるように、ゆっくりと瞼を開いた。
視界に映ったのは、朝日を浴びて膨らむ掛け布団。
その中で何かが生き物のように蠢いている。
「……っ、ぁ、……おい……」
掠れた声を漏らしながら、爆豪が乱暴に布団を跳ね除けた。
そこには、夢の中の光景がそのまま現実となって存在していた。
が爆豪の猛りへと一心不乱に吸い付いている。
彼女の頬は赤く染まり、上目遣いに爆豪を見つめるその瞳には、溢れんばかりの情愛と「申し訳なさ」を孕んだ熱が宿っていた。
「じゅ、じゅる……ん、んむ……っ♡」
「……てめぇ、……夢じゃ、ねぇのかよ……」
爆豪の胸が、激しく高鳴った。
夢の中で優しく頭を撫でた感触が、そのまま彼女の柔らかな髪の感触として手に残っている。
自分を裏切ったかもしれないという疑念や、守りきれなかった苛立ちが、彼女の献身的な口内の熱によってドロドロと溶かされていく。
「ん、んんぅ……っ! れろ、……んちゅ……っ♡」
喉を鳴らして深く根元まで咥え込まれ、吸盤のように吸い上げられる心地よさに爆豪の腰が震える。
昨夜、精が枯れるまで出したはずなのに、彼女に愛おしそうに食まれるだけで内側から新たな熱がせり上がってくる。
「……っ、くそ、…たまんねぇ……っ! 夢ん中より、……最高のツラしてやがる……ッ!!」
爆豪は彼女の頭を力強く掴み、腰を突き出した。
彼女の口内へ朝一番の、溜まりきった独占欲の塊を叩き込むために。
「……っ、全部、飲め……ッ!!」
「ん、んんぅーーーーッ!!♡♡」
大きく脈打つと同時に、白濁した奔流がの喉の奥へと直接射し込まれた。
彼女は苦しがるどころか必死に喉を鳴らし飲み干していく。
「んぐ、……ぷはっ、……ぁ……っ♡」
口の端から溢れた白濁を舌で掬い取り、彼女は満足そうに微笑んだ。
「……っ、…はぁ、…はぁ、…。……てめぇ、本当に……反則だろ、クソが……」