第10章 欲しがる者と与えるモノ
布団の暗がりのなか、は爆豪の熱を喉の奥まで深く迎え入れ、慈しむように舌を這わせ続けていると、それに呼応するように、爆豪は深い眠りのなかで、穏やかで幸福な夢を見ていた。
夢の中のは座ってる彼の股の間に座り込み、愛おしそうに爆豪を見つめている。
『……っ、勝己くん。……大好き、だよ。……勝己くんのこれ、すっごく美味しくて、……あったかい……っ』
彼女はまるでご馳走を頬張るように、幸せそうに頬を膨らませて爆豪の熱を啜る。
夢の中の爆豪はそんな彼女の献身的な姿に、荒々しい独占欲ではなく、ただ底知れない愛おしさを覚えていた。
「……あ、……ぁ……、……いい子だ、…………」
爆豪は眠ったまま、低く、掠れた声を漏らす。
その大きな掌は無意識に、現実に布団の中で必死に奉仕してくれているの頭にそっと置かれ、夢の中と同じように、優しく、慈しむようにその髪を撫でた。
「じゅ、じゅる……ん、んぅ……っ♡」
は、頭に置かれた手の優しさに胸が熱くなった。
自分を壊そうとする昨夜の暴力的な激しさではなく、ただ自分を求めてくれる、爆豪の本当の心の温度。
『……ん、んちゅ……っ(勝己くん……どんな夢を見てるの?)…っ♡』
夢の中の彼女の声と、現実で頭を撫でる手の感触。
爆豪は夢のなかで、美味しそうに自分のすべてを食む彼女の頭を何度も優しく撫でさすり、心の底から満たされたような、穏やかな吐息をついていた。
「……っ、……はぁ、……あ……」
腰がわずかに浮き、先端から熱い先走りが溢れ出した。