第8章 初めての寮生活
仮免試験に向けた特訓が激しさを増す中、寮の共通スペースに顔を出すようになった。
三人のヒーローによる愛を受け、身体に刻まれた熱い疼きは消えないままであったが、の心には少しずつ余裕が生まれ、女子たちと過ごす時間を大切にするようになっていた。
「……へぇー! じゃあ、ちゃん、爆豪とはそんなに長い付き合いだったんだ?」
寮のソファで、芦戸が興味津々といった様子で身を乗り出した。
隣では葉隠たちと、紅茶を片手に微笑ましく彼女を見守っていた。
「……うん。勝己くんと、出久くんとも一緒に、ずっと昔から…」
「幼馴染ってことよね。でも、あの爆豪くんがちゃんにだけはやけに過保護っていうか……。この前も、ちょっと男子が話しかけようとしただけで、すごい顔で睨んでいたじゃない?」
葉隠のニヤニヤとした突っ込みに、はティーカップを持つ手をわずかに震わせた。
「それは、……私が、危なっかしいからで……。幼馴染として、見守ってくれていただけだったから……」
「本当かなぁ? それだけじゃないよね? なんかこう……もっと深い、特別な感じがしたんだけど! ほら、図星でしょー!」
女子たちの明るい冷やかしに、の脳裏には昨夜の情事がよぎった。
背後から組み敷かれ、ナカを掻き回されながら耳元で『テメェは俺のモンだ』と独占欲を剥き出しにされた記憶。
その瞬間の熱を思い出し、は顔を真っ赤に染めて黙り込んでしまった。
「……おい。テメェら、さっきから何、無駄話をしていたんだ」
その声に振り返ると、そこにはトレーニングを終えたばかりの爆豪が、タオルを首にかけ、鋭い目つきで立っていた。
「げっ、爆豪くん! 別に、ちゃんとガールズトークをしていただけだよ!」
葉隠が答えると爆豪は鼻を鳴らし、そのままの背後のソファの縁にどさりと腕を置いた。
まるで背後から彼女を包み込み、自分のテリトリーであることを示すような仕草だった。