第1章 霞の奥の熱情 ― 無一郎と繋ぐ命【番外編】
彼は私の首筋に顔を埋め、深く息を吸い込む。
その腕には、かつて「泣き落とし」で見せた弱さはなく、私を自分の色で染め上げようとする強い意志が宿っていた。
「最近、みんなの子供たちが増えて賑やかだね。
……幸せそうだけど、僕は少し、焦ってるんだ。僕と君の『証』が、早く欲しくてたまらない」
彼は私をゆっくりと布団に押し倒すと、上から覗き込んだ。
月光に照らされた彼の瞳は、いつになく熱く、潤んでいる。
「君の全部、僕がもらうよ。……いいよね?」
いつもより少し低い、掠れた声。
彼は私の唇を優しく、けれど執拗に塞いだ。
触れる場所すべてが熱く、彼がもはや「少年」ではなく、愛する女を抱こうとする一人の「男」であることを突きつけられる。
彼は私の着物の合わせを震える手で解き、白布に包まれた肌を露わにした。
「綺麗だ……。ねえ、。君の体の中に、僕を刻み込ませて。君の一部になりたいんだ。僕たちの命が混ざり合って、新しい形になるまで……何度でも」
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