第4章 密やかなる蛇の愛 ― 伊黒と繋ぐ、唯一の光【番外編】
彼は私の体をゆっくりと仰向けに倒すと、いつもは外さない包帯に手をかける。
「……見せたくないと思っていたが。今夜は、俺のすべてでお前を愛したい」
露わになった彼の素顔。
そこには一族から受けた傷跡があったが、私を見つめるオッドアイの瞳には、狂おしいほどの情熱と慈愛が宿っていた。
彼は私の指先に、そして腕に、足首に……
逃げ場を塞ぐように、蛇のように絡みつく口づけを落としていく。
「……逃がさない。お前の呼吸も、鼓動も、俺が全部支配する」
重なり合った瞬間、伊黒さんの体は驚くほど熱く、私を締め付ける力は、絶対に離さないという執念そのもので。
彼は激しく、けれど壊れ物を扱うような繊細さで私を愛し、絶頂の瞬間、私の耳元で魂を削るような声で囁きました。
「……俺の子を、産んでくれ。俺と、お前を繋ぐ、消えない証を……」
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