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【pkmn夢】デイジー・ベル

第2章 2


「<とんぼがえり>!」

 ハイペースで進む試合。キバナに思考する余地すら与えない。だが次に出すポケモンは予測できる。圧倒的有利なホエルコだ。ならば次にキバナが打つ手は一つ。

「<まもる>!」

 仮にホエルコでなくてもこれで耐えることができる。そしてホエルコはギガイアスに対して一撃で倒すことはできない。特性「がんじょう」も然り、ホエルコはそこまでのダメージを出すことはできないと見切っている。
 だが砂嵐の中から飛び出したのはゴルバットだ。

「<ふきとばし>」

 強烈な風を巻き起こし、ギガイアスは強制的に後方へ。代わりに出てきたジュラルドンに間髪入れず攻撃を続ける。

「<ねっぷう>」

 大いに荒れる風に飲まれそうになるのはキバナの方だった。行動するどころか、”させられている“事実に口角が上がる。

「舐めるなよ!ジュラルドン!<ラスターカノン>!」

v燃えるバトルは誰にも止められない。鈴が鳴るたびに一進一退の攻防が続く。ジムトレーナーたちは、まるで荒れ狂う海原に取り残された心地にさせられた。

「ありがとう、サーナイト」

 リネアの最後のエース、サーナイトは敗れた。キバナは息をついてサダイジャをボールに戻した。一つどこかが狂えば負けていた。そう思わされる試合運びは相手にどれだけプレッシャーを与えるだろう。

「いい試合だった。やっぱり流石だぜ、リネア」
「……ありがとうございます。けど、とても悔しいです」
「ポケモン回復してやるから、ちょっと待ってな」

 ホエルコはキバナの手当てに反発しているのかぽよんぽよん跳ねていた。キバナ自身は戯れていると思い込んでいるようだ。

「にしても驚いたぜ。序盤のスピード戦」
「は、はい、うまく戦法がささってよかったです。でもやっぱりタイプ相性と私の育成が……」

 次はゴルバットの番だ。大きな口だな〜と言いながらキズぐすりを当てるとゆっくり大きな口がキバナの腕を飲み込む。

「……なぁリネア」
「はい?」
「お前のゴルバットがオレさまの腕飲み込んでるけど大丈夫なやつか?」
「ダメ!ゴルバット!ぺっして!人の血飲んじゃダメって言ってるでしょ!」
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