禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー
第4章 爆殺神の彼は彼女を拾う 【ヒロアカ 爆豪勝己】
その日のショッピングセンターは、週末の穏やかな活気に満ちていた。
いのりの足取りは、いつになく軽い。
カゴの中には、爆豪が「美味かった」と珍しく口にした食材や、彼が好きな辛い料理に合わせるための新鮮なスパイス。
彼との暮らしが始まってから、彼女にとって「誰かのために選ぶ」という行為は、自由を噛み締めるための大切な儀式になっていた。
「……今日は、爆豪くんの好きな麻婆豆腐にしようかな」
爆豪に連れられて知った、鮮やかな色彩と賑やかな音の世界。
ふと目に留まったペアのマグカップを眺め、彼が「んなもんいらねぇ」と毒づきながらも使ってくれる姿を想像して、頬を緩めた、その時だった。
――ドォォォォォンッ!!
心臓を直接揺さぶるような爆発音が響き、視界が激しく揺れた。
悲鳴が上がるよりも早く、天井の巨大なコンクリート片が轟音と共に崩落する。
舞い上がる粉塵の中で、人々は蜘蛛の子を散らすように逃げ惑った。
「キャッ……!?」
視界を塞ぐ煙と衝撃に足を取られ、いのりはその場に転倒する。
立ち上がろうと地面に手をついた瞬間、背後から立ち込める殺気と、獣のような荒い鼻息が背筋を凍らせた。
「……ヒヒッ、見っけた。逃走経路にこんな上等なのが転がってるとはなぁ!」
「あ……っ、やだ……!」
逃げる暇もなかった。
背後から襲い掛かってきたのは、逃走中の凶悪ヴィラン。
筋骨隆々の醜悪な身体が、抗ういのりを無慈悲に床へと押し潰す。
「はな、して……! ……いや!…助けて、爆豪くん……っ!」
「あぁ? ヒーローの名前か? 無駄だ、あいつらが瓦礫を退けてここに来る頃にゃあ、お前は俺の種でドロドロだよ!」
逃げようともがく彼女の細い足首を掴み、男は下卑た笑いを浮かべながら、彼女の肢体を、値踏みするように舐め回した。
「……いい身体してんじゃねぇか。箱入り娘か? それとも、誰かの飼い犬か?」
彼女のお気に入りのスカートが容赦なく捲り上げられ、下着を下ろされる。
露わになった白すぎる肌が、冷たい空気と男の汚らわしい視線に曝される。
恐怖に大きく見開かれた瞳から、大粒の涙が溢れ出し、冷え切った床を濡らした。
「や、めて……っ、お願い……っ、んんぅーっ!!」