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禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】

第3章 影を操る彼は彼女を隠したい 【呪術廻戦 伏黒恵】


これから待ち受ける禪院家との対立や過酷な戦い。
けれど、この温もりがある限り、二人はもう二度と折れることはない。

「……じゃあ、帰る準備するか。……それとも、もう一回……五条先生を待たせてみるか?」
「えっ、めぐみくん!?……ん、……っ」

冗談めかして微笑む伏黒に、いのりは再び深い口づけで塞がれた。
朝の光の中で、二人の絆は、誰にも引き裂けないほどに固く結ばれていた。



早朝の高専。
ピンと張り詰めた静寂の中を、二人の影が音もなく通り過ぎる。
いのりは、自分には随分とサイズの大きい伏黒の制服を羽織り、萌え袖になった手で襟元をきつく合わせていた。
中身を失った彼女の制服は、伏黒が丸めて影の中に収納している。

「……じゃあ、後でな」
「うん……また後で、恵くん」


自室の前で、伏黒は名残惜しそうに一度だけいのりの手を握り、それから二人はそれぞれの部屋へと滑り込んだ。



シャワーを浴び、昨夜の情事の痕跡——肌に残る熱い感触や、彼が刻んだ紅い印——をなぞりながら、いのりは夢見心地で身を清める。



一方で伏黒も、冷水で頭を冷やそうと試みるが、目を閉じれば昨夜の彼女の泣き顔と甘い喘ぎが脳裏を焼き尽くし、結局は深い溜息をつくことになった。
一度火がついた身体は嘘みたいに彼女を欲しがっている。
冷水で無理やり鎮めようとしても、指先が覚えている柔らかな感触が、理性をじわじわと焼き切っていった。

「っ、……くそ」

荒い呼吸とともに、自身の欲を強く扱く。
一気に跳ね上がる熱。
頭の中は、彼女のことでいっぱいだ。
解放の瞬間、吐き出した熱が冷水に流されて消えていく。
一瞬だけ凪いだ頭で、伏黒は濡れた髪をかき上げたのだった。
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