第2章 現代最強は彼女を手放さない 【呪術廻戦 五条悟】
すべての傷跡が薄くなった夜。
五条の我慢は、ついに限界を迎えた。
寝室に満ちる呪圧が、愛おしさを孕んで重く沈み込む。
「……もう、いいよね? 僕が、君の全部を奪っても」
五条の低い声が鼓膜を震わせ、いのりは震える手で彼の首に腕を回した。
「……っ……お願い、先生……。私を、先生でいっぱいに、して……」
その言葉が引き金だった。
五条は獣のような切実さで彼女を押し倒し、貪るように唇を重ねた。
これまでの優しい口付けとは違う、肺の空気をすべて引き抜くような、深く、苦しいほどの接吻。
「んぅっ……ふあ、ぁ……っ……」
熱い舌が口内を蹂躙し、脳が痺れるような甘美な感覚がいのりを襲った。
薄暗い照明の中、五条は満足げな笑みを浮かべて、いのりのために用意した特注のネグリジェの紐に手をかけた。
「……似合ってる。僕が選んだ通り、最高に可愛いよ」
繊細なレースが肩から滑り落ち、彼女の白い肌が露わになった。
下着までもが五条の趣味で選ばれた、淡い薄桃色のシルクだった。
いのりは、ほとんど裸に近い自分の姿に、思わず両腕で胸を隠して俯いた。
「せん、せ……。恥ずかしい……。そんなに、見ないで……」
「どうして? 恥ずかしがる必要なんてないのに。……ほら、手、退けてごらん?」
五条は抗いようのない力で、優しく彼女の手首を掴み、開かせた。
露わになった柔らかな膨らみを、彼は大きな手のひらで包み込む。
「あ……っ、ん……っ」
「いい形。……ここ、僕が触るたびに熱くなってるの、わかる?」
五条は親指の腹で、その先端をじっくりと、執拗に転がした。いのりの口から、堪えきれない小さな吐息が漏れる。