• テキストサイズ

*夢物語* 【夢小説短編集】

第5章 その一瞬を切りとる君 【ハイキュー!! 宮侑】


撮影が終わり、🌸はその女性に「ありがとう!またね!」と短く礼を言ってすぐ別れる。


「今の、誰や。知り合いか?」


「ん? ユ◯バ仲間。あそこで待機してたから、カメラ預けたんよ」

「仲間? あんな一瞬喋っただけで? 名前は?」

「本名は知らん。ハンドルネームなら知ってるけど。ここでは『推し』を撮るっていう目的が一緒なら、みんな仲間なんよ。よう会うしな」

侑は呆れ果てて天を仰いだ。
名前も知らん相手に機材を預ける、その「オタクの信頼関係」に。


「名前も知らん相手にか……自分らの世界、信頼関係が凄まじいな……ほんまにおもろいわ」

「そう?小腹空いたしチュロス買う? 奢ってくれるなら、付き合ってあげてもええよ!」

「……なんやそれ! 結局、自分もサムと一緒で食い意地張っとるんか!」


チュロスの列に並びながら、侑は呆れたように笑った。
さっきまでの職人みたいな顔はどこへやら、今の🌸は完全に「食べ歩きモード」に切り替わっている。


「当たり前やん、これ食べなユ◯バ来た意味ないわ。……それより侑くん、この後どうするん? 門限とかあるんちゃう?」

「今日は休みやからええねん。……自分こそ、暗なってもまだ撮るもんあるんか?」


侑の問いに、🌸はニヤリと意味深な笑みを浮かべた。


「あるに決まってるやん!日が暮れてからが本番!秋のメインは『ホ◯ナイ』やで!ゾンビがパーク中を徘徊するんよ!あのスリルとゾンビたちのカッコいいダンスを撮るのが、一年で一番の楽しみなんやから!」

「……あー、聞いたことあるわ。ゾンビが踊るんやろ? 怖くないんか、自分」

「全然! あのメイクとか、ライティングに照らされた動きとか、最高にカッコよくてゾクゾクするんやから!……侑くんも、見る?」

「……ええよ、興味あるわ。同行してもええか?」

「もち!ええよ!びびって逃げ出さんといてな?」

ちょうどその時、侑のポケットでスマホが震えた。画面を見ると、治からのメッセージ。


『終わった。今どこや。腹減った』

「あ、サムや。終わったから合流するって。……おーい、こっちや!」


/ 212ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp