第10章 鬼狩りの受難 【REBORN 雲雀恭弥】
「ここが……応接室だよ……」
ツナは今にも泣き出しそうな顔で、その扉を指差した。
一方の🌸は落ち着いた表情でドアをノックをした。
「失礼します」
扉を開けた、その刹那だった。
ーーゴォォォッ!!
空気を切り裂く、重厚な金属音が鼓膜を震わせる。
挨拶代わりと言わんばかりの、超高速のトンファーが🌸の眉間目掛けて振り下ろされた。
「ひいいいいっ!?」
「っ!」
🌸は反射的に首を僅かに傾け、鼻先数ミリのところで銀色の閃光をやり過ごした。
コンクリートの壁を叩き割らんばかりの衝撃が空気を震わせた。
「……やぁ、昨日ぶりだね」
愉悦を孕んだ声が響く。
そこには鋭い双眸を三日月のように細めた雲雀恭弥がいた。
「昨日は僕の獲物を弾き飛ばして逃げたよね」
「 私はただ、降りかかった火の粉を払っただけで……!」
🌸はツナを背後に庇いながら、警戒を解かずに雲雀を睨み据えた。
雲雀は手元のトンファーを器用に回転させると、不敵な笑みを浮かべて言い放った。
「君、今日から風紀委員に入ってもらうから」
「…………は?」
「えええええええええっ!?」
🌸とツナの叫びが重なった。
あまりにも唐突であまりにも理不尽。
「風紀委員って、私、今日転校してきたばかりなんだけど……!」
「拒否権なんてないよ。昨日、僕の並盛に不法侵入した罪は重い。死ぬまで咬み殺されても文句は言えない」
雲雀はゆっくりと🌸に歩み寄る。
その圧倒的な「捕食者」の気配。
「だけど、君が僕の暇つぶしの相手になってくれるなら……昨日のことはチャラにしてあげてもいい」
「暇つぶしって……つまり、毎日戦わされるってこと!?」
「心外だね。……不満があるなら、今ここで咬み殺してあげようか」
🌸は引きつった笑いを浮かべた。
「雲雀に気に入られちまったな」
いつの間にか窓枠に腰掛けていたリボーンが、ニヤリと笑ってレオンを撫でた。
こうして、大正から来た鬼狩りはは、マフィアの候補生であると同時に、並盛中最強の暴君のお気に入りという、カオスな肩書きを背負わされることになったのだったーー。
つづく…かも?