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*夢物語* 【夢小説短編集】

第5章 その一瞬を切りとる君 【ハイキュー!! 宮侑】


「……これ、今日のおやつ、分けたるわ」

「お、サンキュー🌸」


治のクラスを覗き込むと、ちょうど二人が机を挟んでスナック菓子の袋を分け合っているところだった。


その女子生徒治と並んでいても物怖じしない、どこかサバサバとした空気を纏っている。


「自分やろ。新聞の写真撮ったん」


侑が横からひょいと顔を出すと、🌸は一瞬目を丸くしたが、すぐに隣の治と顔を見合わせた。


「あ、……侑くん、の方だよね?」

「せや、……昨日、新聞見たで。えらい男前に撮ってくれてたなぁ」


侑は腕を組み、わざとらしくニカッと笑ってみせる。


「自分、センスあるわ。あのトス上げとる瞬間の俺、実物の三割増しくらいでカッコよかったやろ?」


あまりに堂々とした自画自賛に、🌸は一拍置いてから、ふき出すように笑った。


「あはは! 自分で言っちゃうんだ。でも、どういたしまして。喜んでもらえたなら良かったよ」

「喜んだも何も、部室にポスターにして貼っとこうかと思ったくらいや。……なぁ、あの角度。狙って撮ったん?」


興味津々で身を乗り出す侑に、🌸は少し照れくさそうに笑いながら、手に持っていたお菓子の袋を差し出した。


「狙ったというか……侑くん、動く方向が分かりやすいから。撮っててすごく『乗れる』んだよね。……あ、これ食べる? 」

「食べる! ……ん、これ旨いな。自分、ええもん食っとるやん」

「美味しいでしょ? 治くんとよくお菓子の交換してるんだ」

気さくに笑う彼女の瞳には、自分を特別視するような気負いがない。
ファンからの黄色い声に慣れている侑にとって、この「同じ目線で笑い合える」空気は新鮮で、妙に心地よかった。



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