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*夢物語* 【夢小説短編集】

第4章 ファインダー越しの君 【ハイキュー!! 黒尾鉄朗】


夕闇がパークを包み始める頃、黒尾は🌸に連れられて、とあるシアターへと足を踏み入れた。


「いい? クロ。ここはね、『夢の国』の真のエンターテインメントが詰まってる場所だから絶対に外せないの!」


彼女が熱っぽく語るそのショー――ビッ◯バンド◯ート、通称B◯Bのラス回が始まった瞬間、黒尾は圧倒された。

スウィングジャズの心地よいリズム。
そして終盤、ステージ中央でドラムを叩きまくる「スター」の姿に、会場のボルテージは最高潮に達する。


「キャーッ!! ゲッダン!! きた、ゲッダンきた!!」

隣で🌸が、見たこともないような黄色い声を上げて悶絶している。
周囲の「オタク」たちの手拍子も一糸乱れぬ完璧なリズムで、黒尾は「お、おう……すげーな……」と若干引きつつも、その熱狂的な空間を存分に楽しんでいた。


「……あー、最高だった。ねえクロ、あのドラム対決見た!? 惚れるよね!」

「あー……まあ、確かにかっけーけどさ。お前、あんな声出るんだな」

「だって特にラス回は特別だもん!久々のゲッダンも見れたし! あ、でも一番かっこいいのは……」


🌸は言いかけて、ふふっと笑って言葉を飲み込んだ。
そんな興奮冷めやらぬまま、二人はパークに隣接してる格式高いホテルへと向かった。
黒尾が死に物狂いで予約サイトに張り付き、奇跡的にキャンセルを拾ったホテルのブッフェレストランだ。


「えっ、ここ……!? クロ、予約取れたの!?」

「おう。たまたま運が良くてな。ほら、時間もちょうどいいだろ?」


案内されたのは、窓の外にパークの夜景が広がる特等席。
しかも、ちょうど夜のハーバーショーが始まるタイミングだった。


「わあ……! すごい、上から見るの初めて! 楽しみ……!」


窓に張り付かんばかりにして目を輝かせる🌸。
いつもはカメラのファインダー越しに追いかけている光の海を、今日は自分の瞳に焼き付けている。
その横顔を、黒尾は満足げに見つめた。

「喜んでもらえたなら、粘った甲斐があったわ」

「うん、最高のプレゼントだよ。……ありがとう、クロ」


豪華な料理を2人で取りに行き、たくさん皿に盛りつけ堪能する。
どの料理も美味しくてついつい食べ過ぎてのしまうのだったーー。



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