• テキストサイズ

*夢物語* 【夢小説短編集】

第4章 ファインダー越しの君 【ハイキュー!! 黒尾鉄朗】



「あはは、バレー部が揃ってディ◯ニーなんて、なんか新鮮! もしよかったらさ、この後一緒に回らない? 私、これからパレードの二回目待つつもりだったけど、みんながいるならアトラクション行きたいな!」


その提案に、黒尾の脳内は一瞬で「尾行の気まずさ」から「想定外の天国」へと切り替わった。


「えっ、マジ!? いいのかよ、お前、さっきのカメラ仲間と一緒じゃなくて」

「あ、師匠たちのこと? 全然大丈夫。あの人たちはこの後、別の場所でガチの撮影あるからって解散したんだ。……ね、せっかくだし、行こうよ!」


期待に満ちた瞳で見つめられ、黒尾が答えるより先に周りが囃し立てた。


「おっ、いいじゃねーか! 主将、よかったなー! 偶然会えて!」

山本がわざとらしく肩を叩き、リエーフも「俺、隣のスペー◯マウンテン乗りたいっす!」と騒ぎ出す。


「……じゃあ、そうするか」

「ふふ、やった! 案内は任せて。今の時期の混み具合、完璧に把握してるから!」


嬉しそうに黒尾の隣に並ぶ🌸。
その距離感は、さっきレンズ越しに目が合った時よりもずっと近く、温かかった。


「……クロ、顔。鼻の下伸びすぎ」

「……研磨、お前は黙ってポップコーンでも食べてて」


黒尾は照れ隠しに悪態をつきながらも、浮かれる足を必死に抑えて、歩き出した。


「次はあっちの道から行った方が早いよ。パレードの通過でこっちは混むから」


🌸の案内は、もはやプロのガイドの域に達していた。
重いカメラバッグを背負っているとは思えない軽やかな足取りで、人混みの隙間を縫うように最短ルートを突き進む。


「……なぁ、お前。ここ、自分の庭か何かなのか?」

「あはは、通い詰めてるうちに、何時にどこのトイレが空くかまで頭に入っちゃったんだよね」


黒尾が呆れたように、けれどどこか誇らしげに呟くと、🌸はいたずらっぽく笑って返した。
彼女の完璧なコントロールのおかげで、限られた時間とは思えないほど、一行は次々とアトラクションを制覇していった。
そして、移動やアトラクションの座席順が決まるたび、音駒バレー部軍団の「阿吽の呼吸」が発揮される。



/ 212ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp