第4章 ファインダー越しの君 【ハイキュー!! 黒尾鉄朗】
「研磨ーーー!! あの、あの写真撮った人、どこ!?」
現れたのは、烏野の10番、日向翔陽だった。
彼は🌸の姿を捉えると、弾かれたように駆け寄ってきた。
「君!? 君がこれ撮ってくれたの!? すげえ! 俺、自分がこんな風に飛んでるなんて思わなかった! 影山も『お前じゃねえみたいだ』って言ってたんだ!!」
「あ、えっと……日向くん、だよね? 凄かったよ、あのスパイク。本当に飛んでるみたいで……」
「 あざっす! ねえ、次の試合も撮ってくれる!? もっと高く飛ぶから!!」
キラキラとした純粋すぎる視線に、🌸はタジタジになりながらも、心からの言葉を返した。
「……うん。もちろん。感動をありがとう。……次の試合頑張って、応援してるから」
「おう!!」と元気よく返事をして、日向は嵐のように去っていった。
それを見送る🌸の横顔は、どこか高揚感に満ちていて。
「……おいおい」
不機嫌そうに声を上げたのは、腕を組んでそれを見ていた黒尾だった。
「何だよ、すっかりあっちのファンになっちゃって。俺のあの完璧なブロックの写真は? 褒めちぎられる準備はできてんだけど?」
「クロのもちゃんとあるよ。でも、あの子のエネルギーって凄いから……」
「ふーん……。ま、いいけどさ。でも次は、俺をもっとカッコよく撮れよ? 浮気すんなよ、専属カメラマンさん」
わざとらしく拗ねたような口調で、黒尾が🌸の頭にポンと手を置く。
研磨はそれを見ながら、「クロ、大人気ない」と小さく毒づいていた。