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*夢物語* 【夢小説短編集】

第3章 幼馴染は卒業します 【ハイキュー!! 孤爪研磨】


あれから数年。
高校二年生のあの冬から始まった二人の物語は、今も続いていた。


「研磨、そろそろ休憩にしない? ……はい、今年のバレンタイン」


ゲーミングチェアに深く腰掛け、配信機材の片付けを終えた研磨の前に、🌸は一皿のデザートを差し出した。
今年は中から熱いチョコが溢れ出す、フォンダンショコラ(あなたに夢中)だ。


「……ん。……いい匂い」


研磨はフォークを入れ、とろりと溶け出すチョコを一口運ぶと、満足そうに目を細めた。


「……おいしい。……毎年思うけど、🌸の作るチョコ、俺の好みに合いすぎ」

「ふふ、研磨専用に調整してるからね。……満足してもらえた?」

「うん。……でも、今年は俺からも、これ。逆チョコ」


研磨がデスクの引き出しから取り出したのは、重厚な高級感溢れる大きな箱だった。


「え、研磨から? ……これ、もしかして……」

「……気づいた? フランスで今めちゃくちゃ人気出てる、あのパティシエのチョコ。……天童さんのやつ」

「えっ!? 天童さんって、あの白鳥沢の……!? 今、フランスでも予約が取れないくらい有名なんだよね? どうやって手に入れたの?」


🌸が驚いて箱を見つめると、研磨は少しだけ誇らしげに口角を上げた。


「……翔陽。ブラジルにいた時もそうだけど、あいつ、ああいう有名人と変なところで繋がってるから。頼んで伝手、使わせてもらった」 

「日向くんに……! 特注、してくれたの?」

「……うん。俺たちのこと話したら、天童さん『おもしろーい!』って言って、ノリノリで作ってくれた。……開けてみて」


箱を開けると、芸術品のようなショコラが並んでいた。
……だが、その中心には、チョコではない「もう一つの小さな箱」が鎮座していた。


「……研磨、これ……」

「……開けてみて」


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