第3章 幼馴染は卒業します 【ハイキュー!! 孤爪研磨】
震える指でその小さな箱を開けると、部屋の照明を反射して、一石のダイヤモンドが眩い光を放った。
「…………え、あ……」
「……高校の時から、ずっと隣にいるけど。……これからも、ずっと俺の攻略対象は🌸一人でいい」
研磨は立ち上がり、呆然と立ち尽くす🌸の手をそっと取った。
あのバレンタインの帰り道、初めて指を絡めた時と同じように。
「……結婚しよ。……俺の人生、最後までプレイして」
「……っ……研磨……っ!」
溢れ出した涙で、研磨の顔が滲んで見える。
🌸は何度も何度も頷きながら、彼の胸に飛び込んだ。
「……ぐすっ、……はい、喜んで……! 私の方こそ、ずっと隣にいさせて……!」
「……ん。……これで、クリア。……いや、ここからが本番かな」
研磨は🌸を愛おしそうに抱き締めると、彼女の薬指にそっと指輪を滑り込ませた。
「……よし、今日はもう仕事しない。天童さんのチョコ、一緒に食べよう。……あ、翔陽には後で、指輪の写真送っておくから」
「……ふふ、日向くん、自分のことみたいに喜びそうだね」
「……絶対うるさくなる。……でも、今は二人だけがいい」
窓の外に広がる夜景よりも、テーブルに並んだ二つのチョコレートよりも。
二人の間に流れる時間は、どんなスイーツよりも甘く、深く、満たされていたーー。