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*夢物語* 【夢小説短編集】

第9章 王子と姫の愛の逃避行♡ 【ONE PIECE サンジ】


「サンジくん……本当に、ありがとう。私、夢を見てるみたい」


その至近距離での破壊的な微笑み。
そして純白のドレスから漂う、甘く清純な香り。
道中、必死に「鋼の精神」で抑え込んできたサンジの理性が、ついに臨界点を超えた。


「――ぶっはあああああ!!!」

「ぎゃああ! サンジィーーー!?」


凄まじい勢いで噴出した鼻血が、噴水のように空を舞った。
サンジはそのまま白目を剥き、幸せの絶頂で甲板にひっくり返る。


「ちょっと! 何やってんのよ、サンジくん!」


ナミが即座に🌸の前に立ちはだかり鼻血からブロックした。


「あんたの汚い血を、🌸の綺麗なドレスに一滴でも飛ばしてみなさい! 海の藻屑にしてやるわよ!」

「えっ、サンジくん!? 大丈夫!? どこか怪我を……!?」


真っ青になって駆け寄ろうとする🌸だったが、ナミがガシッとその肩を止める。


「いいのよ🌸、放っておきなさい。こいつはこれが通常運転(いつものこと)だから」

「で、でも、あんなに血が出て……?」

「大丈夫だぞ🌸。こいつは美人に優しくされると、輸血が必要なレベルまで興奮する病気なんだ」


ウソップが呆れ顔で補足する中、チョッパーが「輸血だ! 輸血を持ってこい!」と船内へ走り出す。


青い空、広い海。
奪われたはずの自由を取り戻した🌸は、騒がしくも温かい海賊たちのやり取りを見つめ、心の底から笑い声を上げた。



「ふふ……あはは! 本当に、最高の誕生日だわ!」



その笑顔を見たサンジは、気絶しながらも幸せそうに口角を上げ、天国へと昇りかけていた。






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