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*夢物語* 【夢小説短編集】

第9章 王子と姫の愛の逃避行♡ 【ONE PIECE サンジ】


「まずいわね……。サンジ君の顔がこれだけ知れ渡ってたら、買い物どころか、手配書の件もあって、船の場所がバレるのも時間の問題よ」

「おいナミ! あそこ見ろよ、港の方! 出港する船を全部止めて、中までひっくり返して探してるぞ!」



ウソップが指差す先では、巨大な軍艦が港を封鎖し、小舟一艘通さない構えを見せていた。
王女を奪還し、大国との婚礼を何が何でも遂行せんとする王の執念が、島全体を檻のように変えていた。


「……誕生日まであと数日。このままじゃ、ログが貯まる前に見つかっちゃうわ……」


ナミは冷や汗を垂らしながら、懐にあるクリマ・タクトを握りしめた。


「……嫌な予感がするわ。一度、船に戻った方が……」


ナミがそう言いかけた瞬間だった。
背後の路地裏から音もなく忍び寄っていた影が、二人の鼻腔に布を押し当てた。


「なっ……!? しまった、これ……っ!」

「な……に、これ……力が入ら……」


強力な催眠薬を染み込ませた布。
ナミとウソップは抵抗する間もなく、膝から崩れ落ちて意識を失った。









一方、その頃切り立った崖の陰では、完璧に隠したはずのサウザンド・サニー号の周囲は、すでに無数の王国軍ボートに包囲されていた。


「出てこい、海賊ども! 王女様を返してもらおうか!」


拡声器を通した怒号が響く。
甲板では、ロビンが冷徹な瞳で周囲の兵士を見据えていた。


「ふふ……随分と手際がいいのね。私たちの居場所を特定するなんて」


「問答無用だ! 逆らうなら容赦はせんぞ!」


ロビンが静かに腕を交差させた。


「セイス・フルール……」


兵士たちを捻じ伏せようと技を繰り出しかけたその時、一隻の軍艦が横付けされその甲板に引きずり出された人物を見て、ロビンの動きが止まった。


「……ウソップ?」


そこには猿轡を噛まされ、首元に抜き身の剣を突きつけられたウソップの姿があった。


「動くな、悪魔の子! 仲間の命が惜しくないのか! それだけではない。もう一人の女航海士も、すでに城の地下牢へぶち込んである。……大人しく姫様を引き渡せ。さもなくば、この男の首を跳ね、女を大国の王へ献上するぞ!」



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