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*夢物語* 【夢小説短編集】

第9章 王子と姫の愛の逃避行♡ 【ONE PIECE サンジ】


「しししっ! そうか! 面白そうじゃねェか。俺は構わねェぞ! 好きなだけここにいろよ!」

「……! ありがとうございます、船長さん!」

「よし、決まりだ! 野郎ども、宴だーー! 今日は新しい『仲間』の歓迎会だ!」

「おう!!」


賑やかな声が夜の甲板に響き渡る。
その中心で、🌸は今まで感じたことのない、自由で温かい風を感じていた。







翌朝、島を包む空気は昨日までののどかさを失い、ぴりついた緊張感に支配されていた。
一味は夜明け前にサニー号を動かし、断崖絶壁に囲まれた入り江の奥、生い茂る熱帯植物が天然のカーテンとなる場所に船を隠した。
万が一、軍に踏み込まれた際の戦力として、状況判断の早いロビンが船に残り🌸を護衛することになった。


「……さて。私たちは街の様子を見てくるわ。サンジ君、いい? 絶対に甲板に出ちゃダメよ」


ナミの厳しい忠告に、キッチンで🌸のために栄養たっぷりのスープを仕込んでいたサンジが、包丁を止めて返事をする。


「わかってますって、ナミさん。俺の顔はこの島じゃ『国際指名手配』ですからね」


そう言って笑うサンジだったが、街へ降りたナミとウソップは、その言葉が冗談ですまない状況を目の当たりにすることになった。





「……おい、ナミ。なんだよ、あの数……」


街の入り口に立ったウソップが、思わず足を止めて声を潜めた。
昨日まではいなかった重装備の兵士たちが、まるで絨毯を広げるように街道を埋め尽くしている。
通行人一人一人の足を止め、執拗に顔を覗き込んでは、手元の紙と見比べていた。


「検問……!? 想像以上に本気じゃないの」


ナミが冷や汗を拭いながら歩を進めると、掲示板の前で群衆がざわついているのが見えた。
そこには、真新しいインクの匂いが漂う大量の手配書が、壁を埋め尽くすように貼り出されていた。


「ひっ……!」


ウソップが短い悲鳴を飲み込む。
そこに描かれていたのは、昨日サンジが蹴散らした兵士たちの証言を元に作成された「王女誘拐犯」の人相書きだった。


「……特徴、バッチリじゃない……」


ナミが頬を引きつらせる。

手配書には、金髪、片目が隠れた前髪、そして何より特徴的な「ぐる眉」が強調され、ご丁寧に『足技を使う凶悪な誘拐犯』とまで書かれていた。



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