第9章 王子と姫の愛の逃避行♡ 【ONE PIECE サンジ】
「いい? 🌸と、顔が割れてるサンジくんは、ログが貯まるまで一歩も船から出ちゃダメよ。いいわね?」
「えーっ! ナミさん、買い物は……」
「ウソップに行かせるわよ! 王宮の兵士があんたの顔を覚えてる以上、下手に動いて居場所がバレたらおしまいなんだから」
「……わかった。レディの安全のためなら、このサンジ、監禁生活も厭わねェ……!」
夜になり、島を探索していた他のメンバーたちが次々と船に戻ってきた。
「おーい! 腹減ったぞサンジ、飯……って、誰だソイツ?」
真っ先に飛び込んできたルフィが、テーブルに座る🌸を見て目を丸くした。
「おいおい、……また面倒事か?」
ゾロが刀の鯉口を切りながら、警戒心も露わに背後に立つ。
「なんだよその目は! 事情があるんだよ、事情が!」
サンジが事の経緯を説明し、ウソップが尾ひれをつけて「大国のエロジジイ王から逃げてきた悲劇の王女様なんだ」と補足すると、一味の空気は一変した。
「……誕生日にそんな奴のところへ行かされるなんて、チョッパー、これじゃ辛すぎるよな?」
「うん! そんなの絶対嫌だぞ! 怖かったろ、🌸!」
チョッパーが心配そうに駆け寄ると、🌸は驚きながらも優しくその頭を撫でた。
「ありがとう、タヌキさん。でも、今は皆さんがいてくれるから、少しだけ安心しています」
「タヌキじゃねェよ! ……可愛いって言っても嬉しくねーぞコノヤローが!」
照れるチョッパーを横目に、ナミが船長を振り返る。
「……っていうわけなのよ、ルフィ。最悪の場合、この国の軍隊を相手にすることになるけど……匿ってあげても、いいかしら?」
ルフィはむしゃむしゃとサンジの出した軽食を頬張っていたが、やがて🌸をじっと見つめた。
「お前、ソイツのところに行きたくないのか?」
「はい。……私は誰かに決められた人生を歩むなんて嫌です」
🌸の真っ直ぐな言葉を聞くと、ルフィはニカッと太陽のような笑顔を浮かべた。