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*夢物語* 【夢小説短編集】

第8章 一日遅れのショコラと、プロポーズ【 REBORN ディーノ】


あれから一年。
正式に恋人同士となった二人は遠距離ながらも、ディーノが多忙な合間を縫って何度も日本へ飛んでくる形で愛を育んできた。





翌年のバレンタイン。
外はあの日と同じように冷え込んでいたが、🌸の部屋の中は、暖房と二人の熱気で春のように温かかった。


ディーノはソファに深く腰掛け、愛しい恋人を自分の膝の上に囲い込み、とろけそうなほど甘い眼差しを向けていた。


「ディーノさん。ちゃんと味わってくださいね」


🌸が指先で一粒のショコラを持ち上げ、彼の唇に運ぶ。
ディーノはそれを素直に口に含むと、チョコを噛み砕く間もなく、彼女の唇を深く、熱く塞いだ。


「ん……っ、ふ……」


口の中でゆっくりと溶け出すカカオの苦味と甘み。
それを味わう暇さえ惜しむように、ディーノは深い舌使いで彼女の口内へとその熱を流し込んでいく。


「ん……っ、ふぁ……ディーノ、さん……」


一度唇が離れるたび、銀色の糸が二人の間に引かれる。
だが、呼吸を整える間もなく、彼は再び食むように彼女の唇を奪った。
熱を帯びた吐息が、🌸の耳朶を焦がす。
彼は次の一粒を自分の口に含むと、今度は自ら彼女へと口付け、その甘さを分け与えるように舌を絡ませた。



何度も、何度も。
ショコラが完全に溶けて消えてもなお、ディーノの唇は止まらない。
唇を割り、歯列をなぞり、翻弄される彼女の柔らかな舌を自分のものにしようと絡めた。
唇だけでなく、耳朶や首筋へと這わされる熱い舌に、🌸の身体は次第に力を失い、彼の胸に預けるようにトロトロに溶けていく。



「……🌸が作ったチョコは、世界で一番甘くて、うまいよ」



潤んだ瞳で自分を見つめる🌸を抱きしめ、ディーノは箱を空にすると、彼女の指先についた最後の一口の甘さを名残惜しそうに吸い上げた。



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