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*夢物語* 【夢小説短編集】

第8章 一日遅れのショコラと、プロポーズ【 REBORN ディーノ】


それからの日々は、まるで甘い映画のワンシーンのようだった。
ディーノは仕事のためにイタリアと日本を忙しく往復していたが、わずかな隙間時間を見つけては、真っ先に🌸のもとへ駆けつけた。


平日の放課後には、隠れ家のようなカフェで新作のスイーツを突き合い、ある時はショッピングを楽しんだ。
休日には水族館で巨大な水槽を見上げてはしゃぎ、遊園地ではディーノが絶叫マシンで派手に目を回して、🌸に介抱される……。


「……ディーノさん、今日も楽しかったです。でも、やっぱりこのチケット代くらいは……」


「いいんだってば。俺が誘ったんだから。君が笑ってくれるのが、俺にとっての最高の報酬なんだ」


いつものようにスマートに支払いを済ませる彼を見送りながら、🌸の胸には温かさと同時に、消えない申し訳なさが渦巻いていた。
莫大な借金を肩代わりしてもらった身で、こんなに贅沢をさせてもらっていいのだろうか。

募る不安に耐えかねて🌸はある日、気心の知れた友人たちに相談を持ちかけた。
もちろん、借金や夜の仕事のことは伏せて…


「……ねえ、もし。すごく助けてもらった恩人……というか、年上の知り合いの人がいて。その人が毎回、何から何まで奢ってくれるんだけど、どうしたらいいと思う?」


友人たちは飲みかけのラテを置いて、面白そうに身を乗り出した。


「何それ、その『知り合い』って、あの時の金髪イケメンさんでしょ? まーた贅沢な悩みね!」

「そうなんだけど……。でも、あんなに良くしてもらう理由が私にはないし、なんだか申し訳なくて。せめて対等になりたいっていうか、私にできることがあればって思うんだけど」


「うーん、🌸。男の人で余裕のあるタイプってさ、お金を返してほしいなんて一ミリも思ってないと思うよ?」


「でも、さすがに度が過ぎてる気がして」


「だったらさ、物とかお金じゃなくて、🌸にしかできない事でお返しすればいいんじゃない?」


友人は悪戯っぽくウィンクした。  





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