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*夢物語* 【夢小説短編集】

第8章 一日遅れのショコラと、プロポーズ【 REBORN ディーノ】


「……どうしても気が済まないっていうなら、こうしよう。返済の代わりに、時々俺のデートに付き合ってくれないか?」


「……えっ? デート、ですか?」


「そう。美味しいものを食べたり、散歩したり。俺は一人だと、すぐ転んだり火傷したりするだろ? 君にそばにいてほしいんだ。一回につき、いくら……って計算すれば、君も少しは気が楽になるだろ?」


「……そんなの、返済になりません。お茶したりご飯食べたりするだけで、あんな大金……」


「俺にとっては、君との時間が何よりも価値があるんだ。いいだろ? 返済、開始。第一回目は、明日。大学の前に迎えに行くから」


「あ、ちょっと、ディーノさん……!」


納得いかないまま、押し切られるような形で約束をさせられ、🌸は呆然とするしかなかった。
だが、強引に「借金」を「デート」へとすり替えたディーノの瞳は、どこまでも優しく、そして初めて会った時よりもずっと情熱的に彼女を捉えていた。


「……明日のデートが楽しみだな!」


そう言って笑うディーノに、🌸はまだ赤みが引かない顔で、ただ頷くことしかできなかった。


ディーノが話をつけてくれたおかげで、🌸は夜の街の喧騒から完全に解放された。






そして翌日。
宣言通り、大学の正門前には一昨日と同じように少し落ち着きのない金髪の男が、彼女を待っていた。


「準備はいいか?今日は『返済』の第一回目だからな!」


いたずらっぽく笑うディーノに連れられてやってきたのは映画館だった。

ポップコーンを買い、暗がりのなかで肩を並べて映画を観る。
ディーノがポップコーンをぶちまけるなんて一幕もありながら、二人は「普通の大学生」のような、穏やかで楽しい時間を過ごした。




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