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*夢物語* 【夢小説短編集】

第8章 一日遅れのショコラと、プロポーズ【 REBORN ディーノ】


「……返したよ。借金も、利子も。あいつらにはもう二度と近づかないように釘を刺しておいたから、安心していい」


「善は急げ」ですぐに借金の返済を済ませ、VIPルームに戻ってきたディーノは、何事もなかったかのように微笑んでそう告げた。
その言葉の内容に🌸は耳を疑い、椅子から立ち上がった。


「えっ……!? か、返したって……あんな額、一括で!? そんな、ダメですよ! どこの誰かも分からない私に、どうしてそこまで……」


「どこの誰か、なんて言わないでくれよ。俺の大事な恩人だ。それに、あんな下衆な奴らに君の未来を食いつぶされるのは、見ていられなかったんだ」


あまりにも現実離れした行動に、🌸は混乱し、顔を青くした。


「そんなの……何年、いえ、何十年かかってでも、必ず返します! 毎月少しずつでも、必ず……!」


「いいよ、返さなくて。金なんて、俺にとってはただの数字みたいなもんだ。君が自由になれたなら、それで十分だよ」



ディーノは事も無げに言ったが、🌸はそれを許さなかった。
一生かかっても返しきれるかどうか分からない大金。
それを「いらない」と言われて、納得できるはずがなかった。


「……そんなわけに、いきません。……だったら」


🌸は震える手で、肩にかけられたディーノのジャケットを握りしめた。



「……私の、身体でよければ……。ディーノさんなら……。好きなように、していいですから……っ」


覚悟を決め、涙を浮かべて見上げる🌸に、ディーノは顔を赤くして慌てて彼女の両肩を掴んだ。


「お、おい! 何を言い出すんだ!? 勘弁してくれ、俺は君にそんなことをさせたくて助けたわけじゃないんだぞ!」


「でも、これ以外に私が返せるものなんてありません! こんな大金、ただでいただくなんて……!」


「ダメだ、絶対ダメ! そんな悲しいこと、自分から言うもんじゃない」



ディーノは困り果てながらも、少しだけ真剣な表情で彼女を見つめた。


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