第8章 一日遅れのショコラと、プロポーズ【 REBORN ディーノ】
「久しぶりだな、🌸。相変わらずお節介焼きなだな」
リボーンが面白そうに、ちゃっかり🌸の肩に飛び乗る。
「リボーンくん、お久しぶり。ふふ、お節介なのは昔から変わらないわね」
🌸は慣れた手つきでリボーンの頭を撫でた。
その光景を、ディーノは羨ましそうに見つめていた。
「……さっきは本当に助かった。泥だらけの俺を助けてくれるなんて、日本には天使がいるのかと思ったよ」
ようやく絞り出したディーノの言葉に、🌸は照れくさそうに笑った。
「大げさですよ。困っている人がいたら放っておけないだけですから。……でも、元気そうでよかったです」
「いや、本当に! だからさ、改めてちゃんとお礼をさせてほしいんだ。今度、美味しい食事でも……」
「えっ!? いえいえ、そんな! タオルと傘くらいで、お礼なんて……。気にしないでください」
🌸は申し訳なさそうに両手を振って断ると、ディーノの肩が目に見えてガックリと落ちた。
黄金色の髪が心なしか、しおれた向日葵のように垂れ下がっている。
「……そうか。やっぱり、いきなりは迷惑だよな……」
あまりの落ち込みように、ツナは「ディーノさん、そこまでショック受けなくても……」と引き気味だったが、ここで救いの一手が差し伸べられた。
「あらあら、🌸ちゃん。ディーノくん、イタリアから来てお友達も少ないみたいだし、案内も兼ねて受けてあげたら? ほら、このケーキのお返しってことで!」
奈々がニコニコと、🌸が持ってきたケーキをお皿に盛りながらアシストを入れた。
「奈々さんがそう言うなら……。じゃあ、近所のカフェでお茶くらいなら」
「本当か!? やった……! グラッツェ、奈々さん!」
ディーノは現金なもので、一瞬で顔を輝かせた。
「……単純だな、ディーノは」
リボーンがニヤリと笑い、ツナは「……これ、デートになるのかなぁ」と、ハラハラしながら二人を見守るのだった。