第7章 【名探偵コナン✖︎呪術廻戦】
その時、路地裏の入り口から「あーれれー?」という、聞き慣れすぎて背筋が凍る声が響いた。
「お姉さん、そこで何してるの? ……その人、お姉さんの知り合い?」
見ると、コナンが虫取り眼鏡でも覗きそうな勢いで、🌸たちを凝視している。
「こ、コナンくん! これは、その……親戚の子で、今日から私の用心棒……じゃなくて、観光案内をしてあげてたの!」
「ふーん。観光案内にしては、その人、ずっとお姉さんのこと守るみたいに立ってるけど?」
コナンの鋭い視線が狗巻の制服に注がれる。
さらに、その後ろからは安室さんまで現れた。
「おやおや、お姉さん。また随分と個性的なお連れ様ですね」
(ひ、左に安室さん、右にコナンくん、正面に狗巻くん……。何この贅沢すぎて死にそうな地獄絵図!)
「……すじこ」
狗巻が、安室の「裏」の気配を察知したのか、少しだけ警戒するように前に出た。
「えっ、ちょ、狗巻くん! ダメだよ、この人は味方! 味方だから!」
🌸はパニックになりながら、最強の呪言師と、最強の探偵と、最強のトリプルフェイスの間に挟まれて、白目を剥きそうになっていた。
(よし、これでお面とフード付きの服の準備は完璧。怪しさ満点だけど、背に腹は代えられない……!)
なんとか昼間あの状況から抜け出した二人は、正体を隠す為、狐のお面を深く被りオーバーサイズのパーカーのフードを深く被った。
現場の廃ビル。
爆発の衝撃で足場が崩れ、風見が今にも落ちそうになっていて、それを必死に支える降谷。
「風見、離すなよ!」
「ふ、降谷さん……私はいいですから、そいつを……っ!」
降谷は風見を救うために両手が塞がっている。
その無防備な背後から、プラーミャが勝ち誇ったような笑みを浮かべ、首輪爆弾を手に忍び寄っていた。
「(今だ、狗巻くん!)」
🌸が合図を送ると同時に、二人は柱の影から飛び出した。
降谷の視界の端に、お面を被った怪しい二人組が映る。
「何者だ……っ!?」
驚愕する降谷の声をかき消すように、狗巻の言霊がビル内に炸裂した。
「動くな」
空気が凍りついた。
風見を掴む降谷の手も、今まさに首輪を嵌めようとしたプラーミャの指先も、物理法則を無視した圧倒的な力で固定されたーー。