第7章 【名探偵コナン✖︎呪術廻戦】
狗巻はプラーミャの至近距離まで歩み寄り耳元で呟く。
「眠れ」
その一言で、プラーミャの体から力が抜け地面に沈んだ。
二人は固まったままの降谷の元へ行き、風見の襟元を掴み、崩れかけた足場の内側へとぐいっと引き寄せた。
降谷が、目を限界まで見開いて🌸を見つめている。
(……あとは、よろしくお願いします!)
お面越しに彼を見つめると、二人は一秒でも早くその場を去るべく、非常口へと飛び込んだ。
「……はぁ、はぁ……! 逃げ切った……よね?」
ビルの外、数ブロック離れた公園の暗がりに逃げ込み、🌸はお面を外して地面にへたり込んだ。
心臓がうるさすぎる。
「おかか。……こんぶ」
狗巻もフードを脱ぎ、少し喉をさすりながら🌸の隣に座った。
「……ありがと、狗巻くん。君がいなきゃ、ハロウィンの日この街は大変なことになってたよ」
「しゃけ」
優しい笑顔で頷いてくれる狗巻。
その時、🌸のスマートフォンに一通のメールが届いた。
差出人は——安室透。
『先ほどは、助かりました。……今度ポアロに来た時は、最高に美味しいサンドイッチをサービスさせてください。……逃がしませんよ?』
(……何故かバレてる! 完璧にバレてるじゃないですかー!!)
さらに続けて、五条悟からのLINE通知が連打される。
『おーい、例の件終わったよ! 傑の体も無事回収。これからそっち行くね!!』
「……終わった。平和が来たと思ったら、別の地獄(カオス)が始まった……」
🌸は夜空を仰いだ。
米花町に、史上最強に「顔が良い男たち」が集結しようとしている。
🌸の推し活と平穏な日常は、どうやら明日からも前途多難なようだ。
「……狗巻くん、もう一回『眠れ』って言ってくれる? 私、このまま冬眠したい……」
「めんたいこ……」
狗巻は困ったように笑いながらのど飴を一つ、🌸の口に放り込んでくれたのだったーー。
つづく?