第7章 【名探偵コナン✖︎呪術廻戦】
(どうしよう。渋谷の方は五条さんに丸投げ……じゃなくて、お願いできたけど、もう一つの事件の方はどうすればいいの!?)
自分の部屋に戻り、ベッドに突っ伏して🌸は絶望した。
安室に「予知夢で危険な目に遭う夢を見たから気をつけてね☆」なんて言ったところで、あの超合理的思考の持ち主が信じるはずがない。
それどころか、公安の取調室に連行されて「君、どこでその情報を手に入れた?」とカツ丼を食べさせられるのがオチだ。
(私には、爆弾を解体する技術もないし、犯人と戦うフィジカルもない。ただのモブ転生者なんだよ……!)
焦燥感に耐えきれず、🌸は震える手でスマートフォンを操作した。
頼れるのはあの気怠げで、でも懐の深い大人の女性しかいない。
「……あ、家入さん? すみません、夜遅くに……」
『ん、お姉さん? どうしたの、そんな切羽詰まった声出して。五条がまた何か失礼なことした?』
「いえ、そうじゃなくて……。実は、来週末の米花町でも、私の予知夢が最悪なことになってるんです。爆弾テロが起きて、たくさんの人が渋谷で巻き込まれて……でも、私はただの一般人で、何もできなくて……」
電話越しに、家入が小さく息を吐く音が聞こえた。
『……あんたの予知、無視できないからね。分かった。五条には内緒で、一人動ける奴を貸してあげる。ちょうどあいつ、今暇してるし』
「えっ、本当ですか!? 誰ですか?」
『……ま、明日向かわすから、待ってなよ』
翌日、🌸は指定された路地裏で、ガタガタと震えながら待っていた。
すると、遠くからこちらに歩いてくる小柄な人影が見えた。
高い襟の制服で口元を隠し、どこか儚げな雰囲気を持つ美少年。
「……えっ」
「しゃけ」
そこに立っていたのは、狗巻棘だった。
「……と、狗巻くん!? え、家入さんが言ってたのって、狗巻くんのことだったの!?」
「おかか」
狗巻は不思議そうに首を傾げた。
(……可愛い、じゃなくて、心強すぎる! )
呪言師がいれば、犯人に「動くな」と言うだけで全てが終わるじゃないか。
「あの、狗巻くん! 来週末、この街ですごく悪い爆弾魔が動くの。それを止めるのを手伝ってほしいんだけど……」
「ツナマヨ」
力強く頷いてくれる狗巻。