第7章 【名探偵コナン✖︎呪術廻戦】
「あ、お姉さん! 逃がさないよ、まだ話——」
コナンが🌸のの袖を掴もうとするが、彼女は必死の思いでそれを振り払った。
「ごめん、コナンくん! 本当に急用なの! また絶対ここに来て今度は奢るから、今日は勘弁して!」
「えっ、ちょ、お姉さん!?」
🌸はレジへ駆け寄り、安室に震える手で千円札を叩きつけた。
「お、お釣りはいりません! 安室さん、今日のコーヒーも最高でした! 身体、本当に大切にしてくださいね! 死なないでください!」
「……え? あ、ありがとうございます……?」
安室の当惑した表情を背中に浴びながら、🌸は脱兎の如くポアロを飛び出した。
店内に残されたコナン、安室、そして呪術高専の三人が、唖然として🌸の背中を見送っているのがガラス越しに見えた。
表に出ると、すぐそばの路地裏に、長身の男が壁に背を預けて立っていた。
「……随分と必死だね」
五条がゆっくりと目隠しをずらす。
そこから覗く蒼い瞳の六眼が、夕暮れの米花町を冷徹に、かつ好奇心たっぷりに射抜いていた。
夕闇が迫る米花町の路地裏では、
自販機の明かりだけが、五条の白髪を青白く照らしている。
「さて。君、僕を見て、まるで世界の終わりを見たみたいな顔してたよね」
五条がその宝石のような瞳で🌸を射抜いた。
視線だけで圧死しそうだ……。
「……信じられないかもしれないけど、聞いてください」
🌸は震える声で、必死に言葉を絞り出した。
ここで言わなければ、来週、この世界は終わる。
「来週末……ハロウィンの夜、渋谷でかつてない規模の呪術テロが起きます。……五条さん、あなたはそこで『獄門疆』という呪物に封印される」
「ははっ、僕を封印? 冗談きついね。そんなことできる呪物も術師も、この世には存在しないよ」
五条は鼻で笑ったが、その目は笑っていない。
「……夏油傑。彼の姿をした男が、あなたの前に現れます。その身体は『羂索』という術師に乗っ取られていて、あなたは彼を見て、……その一瞬の隙を突かれて、あなたは封印されちゃうんです!」