第7章 【名探偵コナン✖︎呪術廻戦】
「……し、知らない! そのお兄さんのことなんて、私、全然知らないからっ!」
🌸は首がもげそうな勢いで横に振った。
コナンと安室の「嘘つけ」と言わんばかりの視線が痛い。
当の五条は、そんな修羅場などどこ吹く風で、甘いコーヒーを啜りながら半熟ケーキを堪能している。
そこへ、再びカランカランと騒がしくドアが開いた。
「いた! 五条先生、何一人で茶しばいてんすか!」
「ちょっと! 私たちをあんな薄気味悪い路地裏に放り込んで、自分だけスイーツ!?」
「……お腹、空いた」
入ってきたのは、見覚えがありすぎる三人組。
高専の制服姿の虎杖悠仁、不機嫌そうな釘崎野薔薇、そして淡々とした伏黒恵だ。
「お疲れサマ!早かったね。任務は終わった?」
五条がひらひらと手を振る。
虎杖がカウンターを叩かんばかりに詰め寄った。
「終わったっていうか、引率の先生が現場放棄して消えたらダメでしょ! 補助監督の人も困ってましたよ!」
「まぁいいじゃん。ここ、コーヒーもケーキも美味いよ。好きなの頼みな、僕の奢り☆」
その一言で、三人の空気が一変した。
「よし、一番高いの頼むわよ」
「俺、カツサンド! あとパフェ!」
「……ジンジャーエール。あと、サンドイッチ」
三人は当然のようにカウンター席に横並びで座り、次々と注文を投げかける。
安室はプロの笑みを浮かべながらも、その手は素早く動き、耳は一言一句逃さぬよう三人の会話に集中していた。
「(……引率? 先生? 補助監督?)」
安室の脳内にある「警戒リスト」が激しく更新されているのが手に取るようにわかる。
一方、コナンも🌸の隣に戻りながらも身を乗り出し、子供のフリをやめてじっと彼らを観察していた。
「ねえ、さっきの『呪い』、結構デカかったわね」
「ああ。でも、この街ってなんか変じゃないか? 呪いの気配が異常に濃いっていうか……」
「……全くだ。磁場が狂ってる」
その会話を聞いた瞬間、🌸の心臓はさらに激しく打ち鳴らされた。