第7章 【名探偵コナン✖︎呪術廻戦】
「ちょっと、コナンくん!?」
「大丈夫だよ、お姉さん。ボク、ちょっと聞いてくる!」
(やめて。好奇心で最強に触れないで!!)
コナンはてちてちと五条の席へ歩み寄り、天真爛漫な子供のフリをして話しかけた。
「ねえねえ、お兄さん! なんでお昼なのに目隠ししてるの? 前が見えなくて危なくない?」
五条は運ばれてきたコーヒーにドバドバと砂糖を入れながら、ひょいとコナンを見下ろした。
目隠し越しのはずなのに、まるですべてを透かしているような、得体の知れない圧がある。
「んー? これね。見えすぎて疲れちゃうから隠してるんだよ。……君こそ、面白い身体してるよねぇ?」
コナンの表情が一瞬、凍りつく。
「え……? な、何のことかな? ボクはただの……」
「ははっ、いいよ隠さなくて。君、中身が全然子供じゃないもんね。面白いことになってるなぁ、この街」
五条は楽しげに笑い、フォークで半熟ケーキを崩した。
そのやり取りを背後で聞いていた🌸は、もう白目を剥きそうだった。
(バレてる……秒で正体見抜かれてる……!)
安室もまたトレイを片手に五条の背後で足を止め、聞き耳を立てている。
店内の空気が、物理的な重さを伴ってピリピリと張り詰めていく。
「……お兄さん、占い師か何か?」
コナンが食い下がる。
探偵としてのプライドか、あるいは危機感か。
「占い? まぁ、似たようなもんかな。君の隣に座ってたあのお姉さんの方が、よっぽど『視えてる』みたいだけど?」
五条がこちらを指差した瞬間、安室とコナンの視線が同時に🌸に突き刺さった。
「ひっ……!」
「……ねえ、お姉さん。あのお兄さんのこと、何か知ってるの?」
コナンの探るような低い声。
🌸は震える手で空のコーヒーカップを握りしめた。
(知らない! 知りたくなかった! 呪いと殺人事件がコラボする街なんて……!)