第6章 【ハイキュー!!✖︎名探偵コナン】
隣に座る研磨が、🌸の袖をそっと引いた。
その指先が少しだけ震えていることに気づいて、胸がキュッとなる。
二人は、🌸が隠していた恐怖を、理由も分からぬままずっと心配してくれていたのだ。
「うん……ごめんね、二人とも。変なワガママいっぱい言って。でも、今はもう、本当に大丈夫。二人と一緒にここに来られて、本当に良かった」
🌸が満面の笑みでそう告げると、二人は一瞬、毒気を抜かれたように顔を見合わせた。
「……ったく。お前が笑ってんなら、それでいいけどよ」
「……うん。……🌸が楽しいのが、一番いい」
黒尾が照れくさそうに視線を逸らし、首筋を掻き、研磨も小さく頷いて、隣に座る彼女の肩にコテリと頭を預けてきた。
外の夜景に夢中な🌸を、二人はただ、静かに見つめている。
その視線に込められた、幼馴染以上の「熱」に、🌸は少しだけ頬が熱くなるのだった。
頂上付近、静まり返ったゴンドラの中で、黒尾がボソリと独り言のように漏らした。
「……次は、二人きりで誘うから。……今度は邪魔者抜きでな」
「……それは、俺のセリフ」
二人の間に再び小さな火花が散るけれど、それは昼間の殺伐としたものとは違う、どこか甘い温度を含んでいた。
(……神様、本当転生させてくれてありがとうございます。この二人を、一生守らせてください!)
夜景を背景に、🌸は明日からも続くであろう、騒がしくて愛おしい「幼馴染」としての日常に、改めて感謝の祈りを捧げていたその時だった。
「……あ、見て! スーパースネーク、動き出したよ!」
表向きはシステム調整という理由でお昼頃からずっと止まっていた目玉アトラクションが、一際鮮やかな光を放って疾走を始めた。
🌸はハッとして、慌ててスマホを構える。
(来る……! 映画の、あのクライマックスシーン!!)
画面のズーム越しに、月明かりを浴びて純白のマントを翻す影が過った。
「……きゃああああ! カッコいい!! 頑張って、キッド様!!」
🌸の叫びと同時に、怪盗キッドがコースターに引っかかっていた最後のリストバンドを鮮やかに奪い去り、それを海の上空へ高く放り投げた瞬間、夜の闇を裂くような激しい爆発と閃光が海上で弾けた。