第6章 【ハイキュー!!✖︎名探偵コナン】
すっかり日の落ちたミラクルランドは、色とりどりのイルミネーションに彩られ、昼間とは一変して幻想的な光に包まれていた。
閉園間際、スタッフ——に変装した警察官たちが、「システムの不具合で回収しております」と申し訳なさそうに🌸たちのリストバンドを回収していった。
(……外れた。本当によかった……!)
手首に残る軽い解放感に、🌸は心の底から安堵のため息をついた。
これで大好きな二人がバラバラになる未来は回避されたのだ。
「あーあ、結局最後まで謎のVIP待遇だったな。ま、飯もタダだったし、終わり良ければすべて良しってか?」
「……俺は、疲れた。……最後に、あそこ乗って終わりたい」
黒尾が伸びをする横で、研磨が指差したのは、夜空に巨大な光の輪を描く観覧車だった。
ゴンドラに乗り込む直前、恒例の「🌸の隣の席争奪戦」が勃発する。
「おい研磨、最後くらい譲れよ。俺が🌸をエスコートするっつーの」
「……嫌だ。じゃんけんで決める。……最初はグー」
「おう、受けて立ってやるよ! ……ジャジャンケン!!」
気合の入りすぎた黒尾の「パー」に対し、研磨が静かに出したのは「チョキ」
「……勝った」
「うわあああ! クソッ、俺の運勢、今日一日通して研磨に吸い取られてねーか!?」
悔しがる黒尾を尻目に、研磨は当然のように🌸の隣をキープして、そんな二人のやり取りを(あぁ……今日も推したちが仲良くて尊い……)と、拝むような気持ちで見守りながら彼女はゴンドラへと乗り込んだ。
ゆっくりと、箱が空へと昇っていく。
「わあ……すごい、見て二人とも! 園内が宝石箱みたい!」
窓の外に広がる、光り輝く遊園地と横浜の夜景。
🌸は窓に張り付くようにして、その美しさに目を奪われていた。
命がけの一日が報われるような、最高のご褒美だ。
「……本当だ。お前、さっきまでの死にそうな顔が嘘みたいだな」
向かい側に座る黒尾が、肘をついて🌸の顔を覗き込んできた。
その目は優しく、どこか深く🌸を見つめている。
「……🌸、今日は変だった。……何か、怖い夢でも見てるみたいで。……今は、もう大丈夫?」