第6章 【ハイキュー!!✖︎名探偵コナン】
「……っ」
彼女の小さな唇が、驚きで微かに震える。
このパニック寸前の遊園地の中で、これほどまでに落ち着いた「確信」を持っている人間がいることに驚愕したのだろう。
「……ねえ、🌸? 何、今の……」
研磨が🌸の視線の先を追い、灰原を怪訝そうに見つめる。
「え? ああ、ううん。あの子、すごく賢そうだなと思って。……さあ、二人とも! 警察の人たちも『せっかくの休日だから楽しんで』って言ってくれたし、続き行こう!」
🌸はあえて明るい声を出し、二人の腕を左右から抱え込んだ。
「……お前、さっきから本当に肝が座りすぎだろ。……ま、いいや。ほら研磨、🌸がアイス食いたいってよ」
「……言われなくても、分かてる。……行こう、🌸」
黒尾が呆れたように笑い、研磨が🌸の手を引き寄せる。
その三人の背中を、灰原はただ一人、呆然とした様子で見送っていた。
「……あの子、一体何者なの……?」
彼女の呟きは、賑やかな遊園地の喧騒に消えていく。
一方、さらにその後ろでは──。
「……おい、見たか今の!? 🌸さん、あの小学生の女の子と『目線で会話』してたぞ!」
「夜久さん、やっぱり🌸さん、国際的な諜報員か何かじゃないっすか!? さっきの合気道といい、今の不敵な笑みといい……!」
「リエーフ、お前は黙ってろ。……でも確かに、今の黒尾たちの幼馴染は……ちょっと格好良すぎたな」
海が穏やかに、しかし感心したようにカメラのシャッターを切る。
🌸は両手首に巻かれた「死のカウントダウン」の冷たさを、二人の大きな手の熱で上書きするように、力強く歩き出した。
(さあ、コナン君。あとは任せたよ。私は私の、一番大切な『推し』たちを、ここで全力で守り抜くから!)