第6章 【ハイキュー!!✖︎名探偵コナン】
昼過ぎ、ポップコーンと飲み物を買いに行った黒尾と研磨を待って、噴水の前でぼーっとしていた🌸の方へ、怒鳴り声を上げながら一人の男が猛スピードで駆けてくる。
「どけ! どけぇ!!」
(えっ、ひったくり? こんな時に限って……!)
嫌な予感は的中した。
逃げ場を失った男の目が、一人で立っていた🌸を捉えると背後に回り込み、首筋にナイフを突きつけて叫んだ。
「動くな! こいつを連れて園の外へ出る! 追ってきたらこの女の命はねぇぞ!」
その瞬間、遠くから駆け寄ってきた黒尾と研磨の顔が、見たこともないほど険しく引きつった。
「🌸!! 離せ、……ッ!」
「……🌸に、触るな」
黒尾の低い怒号と、研磨の氷のように冷たい声。
さらに植え込みからは「うおぉぉ!? 🌸さんが捕まってる!」とリエーフたちの絶叫が聞こえ、反対側からは「待ちなさーい!」と少年探偵団や蘭たちが走ってくる。
(まずい、まずい、まずい!! このままゲートの外に連れ出されたらドカンだよ!!)
犯人は🌸を盾にしながら、着実にゲートの方へと後ずさっていく。
「いいか、大人しくついてこい。外に出れば解放してやる」
「……外に、出る?」
🌸の声が低くなったことに、犯人は気づかなかっただろう。
実家の道場で叩き込まれた合気道で相手の力を利用し、一瞬で制圧する。
「……絶対、外には、出さない!!」
「あ? なんだ……うわっ!?」
犯人が🌸の腕を引こうとした瞬間、その力を利用して男の腕を絡め取り、流れるような動作で体勢を崩した。
「せいやぁっ!!」
コンクリートの地面に、男の体が鈍い音を立てて叩きつけられる。
ナイフが空を舞い、🌸はそのまま男の腕を背後に回して完璧に技を決めた。
「ぐあああっ! 腕が、腕がぁ!」
「動かないで! 事件が解決するまで、あなたをここを一歩も動かさないんだから!」
容赦なく体重をかけて関節を固定する🌸。
その周りでは一瞬の静寂のあと、大きな拍手と歓声が沸き起こった。
「す、すげぇ……あの女の子、一瞬で!」
「かっけー! お姉さん、正義の味方だ!」