第6章 【ハイキュー!!✖︎名探偵コナン】
「……🌸がそう言うなら、別にいいよ。俺も、あんまり歩きたくないし。……近場の屋台で済ませよう」
「研磨……! 大好き!!」
「……っ、ちょ……いきなり変なこと言わないで」
研磨が耳まで赤くして俯く横で、黒尾が「俺の提案は却下かよ!」と不服そうに唇を尖らせたが、🌸の必死さが伝わったのかしぶしぶと折れてくれた。
「分かったよ。じゃあ、まずはあそこのターキーレッグ買いに行くか。……ったく、お前がそこまでワガママ言うの珍しいよな」
「ごめんね、クロ……。でも、今日だけは譲れないの」
🌸は内心で滝のような汗を流しながら、二人の腕をがっしりとホールドして歩き出した。
(ごめん二人とも……! 事件が終わるまでは、絶対にゲートはくぐらせないから!)
そんな三人の後ろを、完璧なフォーメーションで追いかける人影があった。
「……おい夜久さん、黒尾さんのデート、めちゃくちゃ拒否られてないっすか? ケーキより食べ歩きって、安上がりな女っすね……っ痛てぇ!」
「リエーフ、声がでけぇっつってんだろ! 違うぞ、あれは🌸ちゃんが『今はクロとゆっくり回りたい』って言ってるようなもんだろ。……多分」
「海さん……なんか、🌸さんの目が、獲物を守る猛獣みたいに見えるんですけど、気のせいですかね?」
芝山が不安げに呟くのを、海は穏やかに微笑みながら見つめていた。
「ははは。でも、三人がずっと一緒に園内に留まるのは、僕たちにとっても尾行しやすくて助かるね」
そんなバレー部員たちの不穏な視線にも、迫りくる爆発の危機にも気づかないまま、黒尾は「あ、あっちに限定のコーラあるぞ」と、いつの間にか楽しそうに食べ歩きを満喫し始めていた。
(……うん、このまま夜まで……事件が解決するまで、何としてでも粘ってみせる……!!)
🌸の必死な籠城作戦は、まだまだ始まったばかりだった。