第6章 【ハイキュー!!✖︎名探偵コナン】
リストバンドを見つめながら顔を青くして取ろうとする🌸を見て、黒尾が困ったように笑う。
「おいおい、そんなに力任せにやったら壊れるぞ? これは特殊なロックがかかってて、ゲートを出る時に係員に外してもらう仕組みなんだよ。……そんなに嫌か? せっかくのVIPパスだぞ」
「違うの! そういうことじゃなくて! これ、外に出たらドカンって……!」
「ドカン? ……あー、なるほど。あまりの豪華さに、頭がパンクしそうってことか? お前、可愛いこと言うなよ」
黒尾は余裕たっぷりに笑って、🌸の頭をポンポンと叩いた。
(違う、そうじゃないのクロ!! 本当に物理的にドカンなの!!)
背後では、そんな三人の様子を伺っていた音駒バレー部一同が、ひそひそと囁き合っている。
「……おい、🌸さんの様子がおかしくないか? 震えてるぞ」
「黒尾さんのアプローチが強すぎて引かれてるんじゃないっすか?」
「いや、あれは……何かに怯えてる目だね。何を見ているんだろう」
海が不審に思って🌸の視線を追うが、そこにはただ、楽しそうに歩く小学生と女子高生たちがいるだけだった。
絶体絶命の状況。タイムリミットはある。
隣には、自分を心配して見つめてくる、愛すべき「推し」の二人。
(なんとかして、事件解決までパークを出ないようにしなきゃ……!)
🌸の、命がけの遊園地デートが幕を開けようとしていた。
「ミラクルランド」のきらびやかな装飾が、🌸には時限爆弾のデコレーションにしか見えなかったり
(コナン君がいない……。ってことは、今まさに彼は園外で犯人とチェイスしてる真っ最中!? 事件が解決してロックが解除されるまで、絶対にここから一歩も出ちゃダメだ……!)
顔面を蒼白にしている🌸を見て、黒尾が眉をひそめて顔を覗き込んできた。
「おいおい、マジで大丈夫か? まさか入場しただけで緊張してんのかよ。……ほら、手、冷たくなってんぞ」
大きな手が🌸の手を包み込む。
その体温に少しだけ救われるけど、状況は最悪だ。
「……そんなに嫌なら、もう帰る?」
研磨が心配そうに、🌸の顔をじっと見つめると「帰る」という言葉に、彼女は飛び上がるほど驚いて首を振った。