第10章 闇堕ち
数日後の試合。
マネージャー席からコートを見ていて、私ははっきりとした違和感を覚えた。
――楽しそう、なのに。
誰が一番点を取れるか。
そんなことを競うみたいに、みんながプレーしている。
勝っている。
圧倒的に。
なのに、胸が冷えていく。
試合後。
帰り際に、テツくんが静かに口を開いた。
「今日の試合……なぜ、あんなことをしたんですか?」
「何言ってんすか黒子っち〜。遊びっすよ、遊び!」
「……あのやり方は、相手に失礼だと私は思います」
その言葉に、大輝が笑って返した。
「何言ってんだ雫。“手を抜くのはよくない”って言ったの、テツだろ?」
「だからよ、雑魚相手にもやる気出すための遊びなんじゃねぇか?」
そう言って、大輝はあっくんの肩を組む。
「なっ、緑間!」
「ふざけるな。俺は参加した覚えなどない」
……そんな。
思わず、視線を落とした。
大輝。
それは、違うよ。