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青い人

第3章 俺と雫の出会い


青峰side

俺は帝光中学校のバスケ部に入部して、能力試験を受けた。
結果は――一軍。

ま、余裕だ。

きつい練習は多かったけど、バスケしてる時間は何より楽しかった。
二年に上がってテツも試合に出られるようになって、俺自身の調子もずっと良かった。

正直、敵なんかいなかった。

――そんなある日。

「新しいマネージャーを紹介する」

赤司がそう切り出した。

「茶郷 雫(さごう しずく)だ。今日からチームの一員になる。
みんな、仲良くしてくれ」

「初めまして。よろしくお願いします」

そう言って、そいつはぺこりと頭を下げた。

ベリーショート。
華奢な体。
胸も……まぁ、ない。

普通なら、「あぁ、興味ねぇな」で終わるはずだった。

でも――
なぜか、目が離れなかった。

顔立ちが、妙に整っている。
静かなのに、芯がある感じ。

それにしても珍しい。
赤司がマネージャーにここまで気を配るなんて。

そう思った次の瞬間、
赤司は全員を凍らせる一言を放った。

「マネージャーとは言っているが、茶郷は選手として“補欠”に入ってもらう」

『はぁぁぁ!?!?』

体育館中に声が響いた。

「どういうことなのだよ赤司!!」

「赤ちーん、意味わかんない〜」

緑間や紫原が騒ぐが、赤司は落ち着いたまま言う。

「そのままの意味だ」

余計わかんねぇ。

「テツ、どう思うよ」

「赤司くんは、僕をシックスマンとして見つけてくれました。何も考えずに言っているとは思えません」

「それでも女だろ」

「灰崎くん、そういう言い方はやめてください」

そんなやり取りを遮るように、赤司が言った。

「青峰。茶郷と1on1をしろ。実際に見せるのが一番早い」

……正直、気が進まなかった。

自意識過剰って思われるかもしれねぇけど、俺は上手すぎて、女が相手じゃ勝負にならない。
そう思ってた。

「とりあえず青峰。全力でやれ」

赤司にそう言われたら、断れねぇ。

「悪いけどさ。全力でやれって言われてるから、手加減はしねぇ」

「よろしくお願いします」

……この女、全然動揺しねぇ。
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