【SD】✱.˚‧º‧…俺の姉ちゃん‧…º·˚.✱【R指定】
第11章 ✱.˚‧º‧…姉の変化‧…º·˚.✱
「……お願いします。」
いつもの音量、いつもの無表情な顔。
だけど流川の耳が、ほんのり赤くなっているのが見えた。
ちょっと間の抜けた流川の返事に弓月は思わず口角を上げた。
その笑顔を見て、流川は弓月の腰にある手に力を入れた。
それに気が付いた弓月が顔を上げると、流川はそのまま弓月に顔を近づける。
今度は弓月を押さえつける必要は無かった。
弓月はそのまま流川を受け入れた。
もうあの時の様に不快な気分は無かった。
それでも‥流川を好きなわけでは無い。
ただ自分の中のどうしようもない衝動を抑えるのに、目の前の流川が必要だった。
弓月は洋平に言われてから、ずっと胸の中がざわついていた。
抑えられない衝動を花道にぶつけたあの時の様に、受け止めてくれる人が弓月には必要だった。
キスが終わると、流川と弓月はしばらく見つめ合う。
「‥お願い‥流川。」
そう言って流川の袖を握る弓月の手は震えていた。