【SD】✱.˚‧º‧…俺の姉ちゃん‧…º·˚.✱【R指定】
第11章 ✱.˚‧º‧…姉の変化‧…º·˚.✱
何も聞かないで。
何も言わないで。
そうしてくれたら、一緒に居られるから。
弓月はそう言った。
そして、一緒に堕ちて欲しいとも。
流川は弓月の言葉の意味を一つも理解できなかった。
だけど、いつも自分を振り払っていた腕が、今は自分の腰に回っているだけで、彼女を拒否する理由などなにも無かった。
自分のことを好きじゃないと分かっている。
それでも弓月に「これ以上聞くな」と言われたら、頷くしかない。
『アレは好きな奴がいるぞ。』
仙道の言葉が頭に響いた。
やっと手に入った弓月との時間が思考を麻痺させる。
こんな形だけの付き合いで、満足なんてできるはずがない。
弓月の心だって欲しくなるのに、弓月の願いを断ることなんて流川には出来なかった。
それでもいつか自分を見てくれると、流川はそう思った。
そんなことが起きるはずはないと分かっていたのに。
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