【SD】✱.˚‧º‧…俺の姉ちゃん‧…º·˚.✱【R指定】
第11章 ✱.˚‧º‧…姉の変化‧…º·˚.✱
好きな人からこんな反応をされたら傷付くな。
流石の流川も胸がギュッと痛くなった。
ふと、弓月と花道が二人でいたあの夜を思い出した。
花道には自分から抱きしめていた。
自分は弓月にこんな顔しかさせられない。
何が足りないのだろうか。
ただ花道に見せるような笑顔を自分にも向けて欲しいだけだった。
流川はそっと弓月を抱きしめる。
さっきよりもずっと弓月の体は強張っていた。
弓月の手は流川の胸に置かれている。
反射的に置いたのだろうか、いつでも流川を突き放せる為の手に、流川の胸が痛くなる。
「…息を吐いて。」
流川が耳元で囁くと、弓月は自分が息をしていない事に気が付いた。
流川に言われるままに、息をゆっくり吐く。
少し肩の力が抜けた。
そうすると、いかに流川が優しく抱きしめてくれているのか分かった。
いつも無理矢理腕を掴んでいた手は、今は柔らかく弓月の体を包んでいた。
流川の胸元にある手から、流川の心臓の音が響いた。