【SD】✱.˚‧º‧…俺の姉ちゃん‧…º·˚.✱【R指定】
第11章 ✱.˚‧º‧…姉の変化‧…º·˚.✱
嘘だと分かっていても、流川は惹きつけられるように一歩弓月に近づく。
弓月は少し体を強張らせたが、距離を取る事はしなかった。
流川は慎重に弓月の反応を見ながら、ゆっくり近づいていく。
弓月を目の前にして流川は止まった。
少し手を上げれば簡単に触れられる距離だ。
今まで無理やり距離を詰めて来た。
それ以外で弓月がここまで流川が近づくのを許したのは初めてだった。
「‥あんたに触りたい。」
流川が確認する様に弓月に聞く。
弓月は深呼吸して流川を見た。
「…いいよ。」
そう言って弓月は両手を流川に差し出した。
手だけなんて物足りない。
全身で抱きしめたいのを堪えて、流川はゆっくり弓月の手を握った。
弓月の手は強張っていた。
そのまま腕に手を滑らせ、弓月の肩に手を置いた。
弓月が少し震えているようだった。
何かを我慢しているような顔をしている。