第5章 触れた過去の余韻
悟さんは早々に五条家を後にして、ご飯を食べに行こうと、街中を歩く。
まさかのファミレスに入り、パスタを食べた。
「食べたことないでしょ?
箱入りって聞いたよ。
その反動なのかな、あの日記……くくっ」
確かに食べたことはないけど……そんなに笑うことはないじゃない。
「わ、忘れて…」
「"前戯しろよ、性欲モンスター"」
「なっ……ご、ごめんなさい」
日記に書いていた言葉を言われ、こんなとこで言わないで欲しいのと、怒られるかと思った。
だから、すぐに謝る。
でも悟さんは笑っているだけで、気にしている様子はなかった。
笑い声が収まり、表情を引き締めた。
「ごめんね。
まだムカついてる?
もうあんな風には扱わないから――
いっぱいえっちしよ」
真面目な話をするのかと思ったら…。
「う、うん…ありがとう」
顔を引き攣らせながらお礼を言い、パスタをくるくる巻いた。