第2章 痛みの始まり
あ、お礼言えなかった…礼儀がない子だと思われただろうか。
頭の中で悪態をつくのに必死だった。
痛みは…少し楽になっている。
私も部屋から出ようと、着替えを探して視線を彷徨わせる。
ないじゃんか。
母に連絡しようと思ったが、既に帰っているだろうと思い、諦めて襖に近付く。
「葉月様」
廊下から女性の声がした。
恐らく、使用人。
返事をして入ってもらうと、着替えをくれた。
「ありがとうございます」
「悟様がお持ちするように、と…
悟様がお選びになられた物です」
私の未来の旦那様は、よくわからない人だな。
私のことをどう扱いたいのか、まるでわからない。
着替えを受け取り、浴衣を脱いだ。
使用人の女性が手伝ってくれる。
下着を持って目の前に翳すと…絶句した。
「あの、これを…?」
「はい、悟様に着せるよう仰せつかりました」
黒の紐パンに黒のフロントホックブラ…絶対脱がしやすいからだ。
仕方なくそれを身につけ、白のワンピースにカーディガンを羽織る。
清純派なのかセクシー派なのか…。
あぁ…こうやって、五条悟の道具になっていくのかな。