第4章 過去の引力
浴室から出て身体を拭かれ、裸のままベッドに移動する。
今日はもう限界だ。
何度イったかわからない。
もう、直哉くんには関わりたくない。
顔の横に手をついた悟さんが、真上から見下ろしてくる。
濡れた白髪から水の珠が頬に零れた。
「昔好きだったのって…あのゴミ?」
言い方…でもみんなもそんな風に呼んでたっけ?
何も答えずに、少し目を伏せた。
頬を撫でられて肩を竦める。
「葉月はもう、僕のだよ。
僕のこと好きって言ったでしょ。
他の男覚えた悪い子は――お仕置」
悟さんが私を呼び捨てにしているのは、ただ怒ってるからなのか、それとも…直哉くんと同じ呼び方だったからだろうか…。
前者か。
落ちてきた唇を受け入れて、目を閉じた。
首や胸、お腹…心地いいキスが降ってくる中、ゆっくり微睡みに落ちる。
チクッとした甘い痺れを感じながら__。