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【呪術廻戦】死が分かつまで〈五条悟〉

第3章 蒼の侵食


ホームルームが終わり、教室から出ようとすると、途端に騒がしくなる。
廊下を走っている人もいる。
振り返れば、みんなが窓の外を見ていた。

どうしたのだろうと首を傾げながらも、ひとり落ち着いた風に廊下を歩く。
落ち着けるわけがないのだ。
悟さんが迎えに来てくれるから。

昇降口で靴を履き替えて外に出る。
校門のところに人だかりが出来ていて、白いものが目に入った。
嘘でしょ…。

人だかりの中でもすぐに見つけられる。
だって、あんな人…目立ち過ぎるから。
白髪に長身、目隠し…はしていないようだ。
サングラスをしている。
頭一つ出ているので、はっきりと見えた。

知らないフリをして、人だかりを通り過ぎようとした。
だけど、そんなことは出来なかった。


「あ、葉月ちゃん!
ひとりで帰ろうとしないでよ。
迎えに来たんだよ?」


駅って言ったじゃん。
なんなの?見てないの?

みんなの視線が私に集まって、痛かった。
目立つのはもう懲り懲りだよ…一人だけ違う制服で目立ってたから。


「ちょ…葉月ちゃん!?」


無視してまた歩き出したら、何度も名前を呼んでくる。
嬉しいのか面白いのか…笑えてくる。


「ふふ。悟さん、早く」

「何が面白いの。
迎えに来た婚約者、置いてかないで?」


婚約者って言わないでよ…ほら、みんながヒソヒソ話し始めたじゃん。
地面を踏み締める速さがどんどん速くなっていく。
悟さんは周りに集まっている女の子たちを掻き分けて、追い越すでも隣に来るでもなく、後ろをついてきた。


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