第3章 蒼の侵食
耳元で囁かれた甘い声に一気に覚醒し、起き上がる。
今、何時…ヘッドボードに置いていたスマホを見る。
6時を過ぎていた。
歩いて行こうと思ってたのに…これじゃあ、間に合わない。
「まだ時間は大丈夫だと思うよ」
「…大丈夫じゃない。
歩いて行こうと思ってたの…」
諦めてまた枕に頭を預けた。
悟さんは特に表情を変えずに、隣に来る。
「どうしたの?」
ふるふると首を振って、蒼眼を見つめた。
「……挿れていいよ。
本当は舐めたいけど、時間ないし…」
「ん〜僕は別にいいかな。
"挿れて"って言われたら、挿れるけどね」
悟さんがしなくていいならいいや。
未だに震える腰を無視して、また起き上がる。
少し冷静になって、自分が何をしたのか何を言ったのか…思い出して顔が熱くなる。
初めて触れた唇も熱かった。