第3章 蒼の侵食
やっと眠ることが出来たが、紙を捲る音で目が覚める。
机の前に目隠しをした不審者…婚約者が立っていた。
見ているそれは――
「まっ!?待って!見ちゃダメ!!」
日記を見られていた。
汚い言葉で書かれているところもあるし、何より…電車でのことが書いてある。
はっきりとは書いていないが、何かに気付いてしまうかもしれない。
「やっ…!」
「おっと……そんな慌てたら危ないよ?」
転びそうになった私を片手で抱えて、そのままベッドに座らせられる。
電気をつけて目隠しを外した婚約者は、目の下を親指で撫でた。
「ね。今、僕に抱いて欲しいでしょ。
でもダメだよ。今は抱かない。
一緒にお風呂入ってくれる?」
頷くとそのまま抱えられて、浴室へ向かう。
あったかい…ちゃんといる。
寂しかったんだよ?なんで帰って来てくれなかったの?
胸に縋るように身を寄せた。